衆院選が公示されました。争点はアベノミクスだかの成否なんですと。そんなもん失敗に決まっとるやんか。
経済成長マイナスで、円安による生活費高騰なら、不況とインフレ同時進行のスタグフレーションでしょうが。
株高といったって、円安で日本株が外国人にお買い得なだけです。ムーディーズが国債の格付けを下げた理由からして、争点は明らかです。財政再建。
年金が破たんして、65歳定年制が現実味を帯びてきたジジババ大国ニッポンにおいて、なお経済成長戦略などと寝言をぬかす自民党はほっとくとして、野党からも財政再建問題が上がってこないのが不思議。特に霞が関からもっとも遠いはずの共産党は、どこに行きたいの?
いま2014年が終わろうとしていますね。「革命」などと庶民を無視したタワゴトを発信していた1970年代じゃあるまいし、政権批判だけの革新勢力など不要です。
共産党が左翼インテリしか相手にしていなかった時代の1971年6月24日付の朝日新聞「『独裁』の表現中止」から引用します。
【大阪】参院選挙応援のため23日大阪入りした共産党の宮本(顕治)幹部会委員長は同日午後、記者会見し「これまで共産党が使用していた“プロレタリアート独裁”という用語は適切な訳語とはいえないので、今後は原語のラテン語プロレタリアート・ディクタツーラ」を使用したい」と発表した。
(中略)「プロレタリアート独裁」の表現は近く共産党の文献および共産党系出版社の出版物から姿を消すことになる。
宮本委員長によると、「独裁」の原語である「ディクタツーラ」は本来「国家権力の階級的本質をあらわす社会科学の用語」であり、とくに日本語に訳すならば「執権」「執政」といった訳語がより適切だという。これは「なんでも勇ましく翻訳するという戦前の風潮」から、はじめは「労働専制」という訳語もあったのに次第に「プロレタリアート独裁」に定着したもので、共産党が「現実的な政党」になってきた現在、この訳語をより適切なものに改めることが、学問的にも政治的にも正しいことだ、と説明している。そして、翻訳ではなく「プロレタリアートのディクタツーラ」の内容を表現する場合には「労働者階級の権力」「労働者階級の政治支配」といったことばを使うことができるとしている。
(中略)宮本委員長はこの日の記者会見で「暴力革命」の用語についてもふれ、一律に「暴力」と訳すのは適切でない場合もあるのでケース・バイ・ケースで検討していく方針を明らかにした。(引用おしまい)
言葉遊びが過ぎます。意味がわからない。というより、公党が記者会見開いてこんなこと公言する意味がない。取り上げる新聞も新聞です。
今回の共産党の総選挙公約を読んでみます。アベノミクス、原発、消費税、TPP諸々に反対はわかった。で、政治としてどうすんの? どうしたいの?
具体性ある政策を提案できない日本共産党は、宮本委員長時代のイデオロギー政党から何ら変わってないのではないですか。どこへ行こうとしているのでしょう。大事なことだから、もう一度言いますね。共産党はどこへ行くの? 社民党みたいになりたいの?