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2014/11/25

マッサンゆうびん

社長(日本語)→英人嫁(英語・字幕付き)→英人貿易商(英語・字幕付き)→英人嫁(日本語)→社長(日本語)→英人嫁(英語・字幕付き)→英人貿易商(英語・字幕付き)。しばらく続く。
朝ドラ「マッサン」で、伝言ゲームが始まりました。 同じセリフが繰り返される画を延々と見せられる方は、たまったもんじゃありません。視聴者への罰ゲームなの?
本作の脚本の害についてはすでに言及していますが、演出や編集も同レベルで崩壊しています。貿易商は、「ごちそうさん」で進駐軍の将校やってたメリケンさんだ。昨年はしょぼい弁当に無茶苦茶な浪費をしたり、ヒロインちでコース料理の馳走を強要したりの狂ったキャラでしたが、今回はお客さんの国の文化を面罵するスコティッシュビジネスマンです。支離滅裂タイプ専門俳優なのですか?
今朝の貿易商は言い過ぎでしたが、日本人が西洋文化を誤解していた事象は確かにありました。例えば、ハイボールに使う炭酸水。我が国では、ガスが多い方が好まれたそうで、あんまり炭酸がきついとウィスキーの風味も飛んでしまいます。マッサンがハイボールを否定した理由を善意に解釈してみました。
昔は事故もあったようです。1897年9月7日付の東京朝日新聞「ラムネ破裂して女房怪我す」から引用します。仮名遣いや句読点は、おじさんが現代風に改めています。
京橋区新栄町ラムネ製造所「蓮昌泰方(れんしょううたいかた)」の雇い人が去る4日の午後1時ごろ、自製のラムネを竹籠に積み入れ、荷車に乗せて、芝区浜松町2丁目5番地の銘酒店松川屋の前にかき棒を下ろし荷籠を取り下ろしなどしているいたるに、たちまち籠の中のラムネが破裂し、折から同家の前の井戸端にて洗濯物をなしいたる同町5番地人力車夫郡司兼松の妻おあきの背を傷つけ、おびただしく出血せしめければ、目下治療中なりとの事なるが、元来この蓮昌泰方のラムネは、普通のに比して沸騰(注・泡立ち)はげしき方なりという。(引用おしまい)
当時は食品安全法なんてありませんから、びんの強度など考えずにガスをバカスカ加えていたのでしょう。何事もやり過ぎはよくないです。
朝ドラもやり過ぎには注意。大阪で酒造グダグダ、広島では嫁いびりウダウダの堂々めぐり。物語が伝言ゲームでは、およそ見られたものではありません。
白やぎさんからお手紙着いた。黒やぎさんたら読まずに食べた(まど・みちお作詞「山羊さんゆうびん」)
歌自慢のエリーに聴かせてもらいたいものです。「さっきのドラマのご用事なあに?」