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2014/10/21

「マッサン」優子どころではない小渕優子さんの迷走

優子、優子! なんでガイジンさんに急にやさしゅうしとんねん。苦心のスコットランド料理に、塩ひとツボ投げ込む、人でなしっぷりがお前の身上ちゃうんかい?
なに、大正時代のワールドワイドな交通事情無視した主人公が、嫁に「スコットランド帰って、スコットランド人と結婚せえ」ぬかす非常識キャラになってもたさかい、お前がええ子ぶらんと「マッサン」もたへんのか?
土曜日なんか、嫁の家出を自分で焚き付けといて、10分もたたんと「ワシが悪かった」言うて円満解決や。「マッサン」やのうて、「マッチポンプさん」やな。脚本、しょうもなあ。
夫婦喧嘩の場面なんか、二人の芝居の間がごっついええのに、もったいないの。ホンマもったいないわ。

現在、世間一般で「困った優子」といえば、朝ドラの優子さんではなく、国会議員の小渕優子さんを指します。ズサンすぎるカネの管理。小渕優子さんは、小渕恵三元首相の娘。日本国の総理大臣といえば、金銭にしっかりした人間のはずです。恵三の時代には、政治とカネの問題はしっかりと処理されていたのか? ファーザー小渕が総務長官だった1970年代をのぞいてみます。
1979年5月、税理士の仕事の範囲を広げる法改正案を官僚が提出しました。
12日付の朝日新聞「業務範囲拡大や助言の義務盛る 税理士法改正案提出へ」から引用します。
大蔵省は11日の閣議に税理士法の一部改正案を提出し、了承を得た。改正案は12日、国会に提出される。
今回の税理士法改正案は税理士の業務範囲を拡大したほか、業務の委託者が不正を行っているような場合は是正するよう助言をする義務も新たに盛られている。税理士業務の拡大は、これまで所得税、法人税、相続税、事業税、市町村民税、贈与税、固定資産税の7税目に限られていたのが、通行税、印紙税など5税目を除いて全税目に広げられる。(引用おしまい)
税理士の権限拡大の改正です。一見、国民一般に関係なさそうなベタ記事。ところが、この改正を控え、政治団体「日本税理士政治連盟」が自民・社会両党と所属議員に2億円の献金をしていた件を共産党がスッパ抜いて、国会は大騒ぎに。
さらに、議員が法改正に反対する団体からの献金も受け取っていたことがバレて、国会議員の節操のなさが露呈します。
19791215日付の朝日新聞「反対派からも献金 税理士法改正」から引用します。
税理士の権限を強化するなどの税理士法の一部改正に反対している日本公認会計士協会(中瀬宏通会長・会員5500人)の政治団体「日本会計士政治連盟」が、今年9月の衆議院解散の直前に与野党代議士三十余人に1人30万円から50万円の政治献金をしていたことが朝日新聞の調べで分かり、同連盟幹部らも24日その事実を認めた。この献金を受け取った代議士らは、ほとんど全員が税理士法改正をめざして大がかりな活動をしていた「日本税理士政治連盟」からも政治献金を受けており、賛成、反対の両団体から献金を受けていた。「自民党財務部会税理士問題小委員会」の委員長として当時、税理士法改正案を作った小渕恵三総務長官の場合は「税政連」から500万円、「 公認会計士政治連盟」からも50万円を受け取っていた。(引用おしまい)
 小渕恵三の節操のなさが、世間にバレれました。この人が後の総理大臣ですよ。偉大なり、ニッポン。
この件を問われた小渕の逃げ方が、他の議員と好対照な小物っぷりを示しています。面白いので紹介しておきましょう。19791225日付の朝日新聞「『やましさはない』 献金両取り議員の弁」から引用します。
渡辺美智雄代議士(自民)事務所の話 額はちょっとはっきりしないがもらっています。選挙費用に使っていますよ。
相沢英之代議士(自民)事務所の話 公認会計士政治連盟からもらいました。50万円です。それがどうかしましたか? 両方からで悪いんですか。相沢は忙しくてお話できません。
小渕恵三総務長官の話 誠に申し訳ないが、ノーコメントということです。何と言われてもノーコメントとしか言えません。(引用おしまい)
厚顔もいけませんが、小渕の「ノーコメント」は、公人の説明責任以前の問題ですね。ようもこんなん総理にしたわ。器がちっちゃい。
小渕優子議員には、父親のように逃げ回らず、大臣辞職後も正々堂々と説明責任を果たしていただきたいものです。税金もったいないさかいな。