女性の皆さ〜ん、私たちは「中途半端な共同参画に反対し平等解禁を要求する女性解放連合」、略して「中ビ連」です。オトコによるお手盛りの男女共同参画を打破し、真の女性社会を実現しようではありませんか!
まずは、10両編成の電車の9両までを女性専用車にします。オトコなどというクズは、絶対に痴漢をやめません。性暴力から女性を守るための措置です。女性の地位向上のため、多夫一妻制を実現します。男性が浮気した場合のみ、姦通罪を適用します。1000万円以上の罰金、または死刑とします。
東証一部上場企業は、役員の3分の2以上を女性とします。そのぐらいやらないとオトコは何をするかわからないからです。
国会の議席は、女性議員が半数を上回ること。違反した場合の選挙は無効です。内閣総理大臣は女性と定め、男性の閣僚は2、3人を目安とします。男性大臣は、環境省、男女共同参画担当などに限ります。なにとぞ中ビ連の運動にご賛同下さい!
男女をひっくり返して読めば日本的平等主義の現状がおじさんにも理解できるんじゃなかろうかと、遊んでみました。
三重県の共同参画会議が女性差別に始まり、外国の少数民族差別に飛び火して、男性の権利擁護に終始したとの報道に、今どきウソだろうと我が目を疑いましたが、会議録を読んだらそのままだった。とほほ。
男女共同参画なんて、国や地方自治体が現状どれだけ税金使って啓蒙したって無駄だと、おじさんは断言します。この国の女性に対する人権意識なんて、ほぼ100年前からほとんど変わっていないから。
大正末期から昭和初期にかけ、モダンガールなる風俗がはやりました。省略されて「モガ」と呼ばれました。女性が洋服を着て短いスカート(ひざ下)をはき、短髪にすることが、大正デモクラシーとあいまって女性解放の新時代と錯覚されたのです。
外国人の目にはどう映ったか?1926年3月13日東京朝日新聞「婦人室」から、英国人女性レディー・ドランド・ヘイのモダーンガール評を引用します。仮名遣いや改行、句読点等、おじさんが現代風に修正しています。
新聞記者から政治家、外交官までが、私の顔を見さえすれば日本のモダーンガールについてどう思うどう思うと、まるで日本人の心にモダーンガールが食いついてでもいるように気にして聞くのが、ひどく私にはしゃくにさわる位でした。彼らには女のスカートの長さを案じるよりは、もっと日本を近代国民とする、重い責任があるのではありませんか。何がモダーンガールが悪い?と怒鳴ってやりたい気がします。ヘイさんの言わんとするところは、たかがスカートの丈が短くなった程度で、女性解放だと勘違いしている国は民度が低いということです。男が許容できる進歩、男が与えられるレベルの自由。三重県の会議におけるメンタリティと何か変わることがありましょうか?
私にいわせると、モダーンガールは今日の日本の厳しゅくな問題の一つとなる。それはいわば昔ながらの伝統を脅かすものです。この『昔ながらの伝統』に含まれている女に対する一つの主な思想は、女が寄生虫であり、社会の首かせであり、男より劣等者であり、生まれるから死ぬまで奴れいであるということです。
夫が不品行や蓄妾(注・愛人を作ること)をする無節操にも、女は離婚をする権利さえなく、時には泣きながら妾の子を育てなければならない等々。実際、日本には女は人間として存在していないのです。
日本のモダーンガールは外の国のそれよりも、様子だけでも一番内輪です。消極的で、素直で、自由という幻惑的のおもちゃをほしがらない(引用おしまい)
男女平等の実現は、行政がしてあげるお話ではなく、「自由という幻惑的のおもちゃ」を、男性が快く譲る、女性が自らほしがる、一般社会の常識化にかかっているのではないでしょうか。