「ニュースウォッチ9」のスタッフは物わかりがいいので楽だわい。辞表を取りまとめるまでもなかったな。政治の動きなど、時々与党の先生をお呼びして定見を語っていただくだけで十分。政府が右と言ってるものを左とは言わせん。反対意見は、新橋の酔っ払いに街頭インタビューしたものを流せば両論併記になる。カネもかからん。
よし、報道局予算を削れ。制作局にその分を回せ。BS含めたドラマの本数を増やさねばならん。上から一億愚民化目標のお達しが来ているしな。3Kテレビとかいうのもできて画質も上がったことだ。
本当は4K?どういう意味だ。きつい残業、給料安い、官僚的、官邸人事?どこの国にもあったことだ。きつい云々と言うが当たり前だ。なぜオランダに今も飾り窓があると思っているのだ。
じゃんじゃんドラマを作るのだ。来年の大河は「花燃ゆ」というのか。燃える花とは「桜」のことだな。燃ゆる桜とは特攻か。総理の喜ぶ顔が浮かぶぞ。なに、受信料不払い運動で制作予算がキツいのか。だれのせいだ?営業の怠慢だ!
いやもういっそ、午後9時のニュース番組つぶして、ドラマでもやってほしいです。視点のない報道なんてホントつまんないし、害あって利なし。
1976年にNHKの小野吉郎会長が、保釈されたロッキード事件被告の田中角栄宅に見舞に行ったのをきっかけに辞任に追い込まれたことがありました(詳しくはこちら)。辞任発表直後の職員たちの反応が、9月4日の朝日新聞にありました。「『信頼回復へ出直し』 沈痛なNHKマンたち」から引用します。
(前略)小野会長の辞意表明は、十数分後の夜7時のNHKニュースで放送センター全館にも伝わった。ほとんどの職場からの辞任要求の中で、前夜から「辞任確定的」の見方が流れていたためか、職員たちは「引責は当然」とクールに受けとめている。40年近く昔と 少しも変わってない感じですが。当時現場にいたOBたちは、いかな思いでNHKを見つめているのでしょうか。再び同じ反省を口にするのでしょうか?それとも繰り返す気力すら残っていないのでしょうか?
「クビを切っただけで、はしゃぐ気になれない」(アナウンサー、入社13年)。この裏には、この問題をきっかけに、内外から改めて批判されている「官僚的」「優等生」「政府に弱い」などの体質をぬぐい去らない限り、根本解決にはならないというコンセンサスが職員の間に浸透しているようだ。
こうした声をうけて、NHK労組「日放労」は、後任人事をにらみながら「天下り人事反対」を打ち出した。いわば“NHK体質”改善の第一歩。この文句を書き込んだプラカードが23階建ての放送センター内を一巡した。廊下で、喫茶室で、プラカードに拍手が起こった。この光景に、海外特派員経験者が「NHK史上初めてのこと」と感想をもらした。「天下り会長反対」には、同日午後1時までに組合員の100%近い1万1500人を超える賛成署名が集まった。ほかに、管理職や家族の署名も千人以上、という。この署名は、後任人事を協議中の経営委員会に提出された。
先月24日の「田中訪問」以来、この10日間、内部では職場ごとの追及集会や部会が連日開かれた。外部の労働、消費者団体などの抗議が電話や手紙で千件以上も殺到した。特にこたえたのが受信料不払いの動き。会長の辞任要求も、受信料問題と直面している営業関係者から真っ先に出たという。
職員が口をそろえる形で「積年のNHK体質」というのは、「中堅幹部を含めて人事が政治で左右される」(ベテラン報道記者)ことに尽きるようだ。さまざまな具体例が匿名を条件に、赤裸々に語られた。その中で、経営委員会の責任を問う声が急速に出てきている。「再任した会長の不祥事に、委員会が何ら責任を取らないのはおかしい」(第一線記者)
「会長を田中邸に送ったのは、実はわれわれ自身ではないのか」と苦渋に満ちた表情で、問題の根深さを指摘する看板ディレクター。
“NHKの顔”の磯村尚徳キャスターは「会長の行動は、言論人のイロハに反する。今後、会長人事の仕組み自体が問われよう。官製ニュースの批判にこたえて始まった私の番組だったが、こんどの事件で、懸命の努力が水のあわとなった。“ブルータス、お前もか”という投書が私あてにたくさんとどいている。これから聴視者の信頼回復を求めて第一歩から出直しです」と、困惑と沈痛のコメントだった。(引用おしまい)