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2014/07/31

「原爆防空マニュアル」帝国版

太平洋戦争をやってる時の大日本帝国中枢は、馬鹿の集団でした。一部のファンが尊敬してやまない「反戦の連合艦隊司令長官」なんかも結局はその仲間だよ。
勝ち目のあるはずがない戦争を始めたこと自体が馬鹿の極みですが、国民でなく体面(国体といいます)を守るため、その場しのぎのウソを次々と重ねて泥沼化させます。
今日は馬鹿の証明をします。帝国敗戦の詔書が読み上げられる前日、政府は市民レベルで原爆(新型爆弾と称す)は簡単に防げると言い出しました。1945年8月14日の朝日新聞「熱線には初期防火 頑丈な壕なら真下で平気」から引用します。
鬼畜米英の投下した新型爆弾について当局ではその後も種々研究を続けこれが対策を練っているが、現在まで判明した分は次のとおりで、一時うわさされたごとき威力を持ったものではなく、防護さえしっかりやれば決して恐るべきものではないことがわかって来た。
爆発前の様子 B29が高々度で飛来し、3乃至(ないし)4個の落下傘づきの投下物を投下する。この投下物は相当の速度で落下して来るが爆発は大体地上から550メートル内外のところで落下物を中心として起きる。
爆発の場合 強い閃光と同時に爆風と熱線を発する。
爆発後 白雲、黒雲が発生するが、これは人体や物体に何等の害を与えない。
被害程度 爆風圧は垂直的で極めて強く、また熱線は半径8キロ位まで及ぶが鉄筋コンクリートの建物や頑丈な壕は、爆心下でも崩壊せず安全である。また、半地下式家屋は爆心から6キロ位まで屋根をはがれる程度で、中にいた人体には何等異常がなかった例もある。
石造りあるいは煉瓦造りの家屋は崩壊するおそれがあり、木造建築物は爆風等に対しては一番弱い。
熱線 全壊あるいは半壊した家屋等は比較的ゆっくり引火するもので、熱線が及ぶと同時に発火するものではない。だから初期防火をやれば、このため発する火災は十分防げる引火はコールタールを塗ったものや黒色の物ほど早い。
対策 新型爆弾は決して恐ろしいものでなく、これに対する処置さえ宜しき(よろしき)を得れば十分防ぎ得るものである。即ち熱線の照射は多少継続時間があるから、閃光を認めたら姿勢を出来るだけ低くして体の露出部を布、着物等で覆うか、或いは確実に壕に入ること。壕に入るひまがなかった時は頑丈な家屋、柱等何でもよいから、そのかげに入って遮蔽すること。
白い着物は熱線から受ける火傷を確実に防ぐ。(引用おしまい)
落下傘を付けた投下物は爆発の影響を調べるための観測機器です。我が皇軍が回収しています。帝国の科学者はラジオゾンデを知らなかったの?キノコ雲には大量の放射能が含まれているからもちろん無害ではありません。白い服を着たところで、OLの日焼け対策にもなりませんが。
いちいち取り上げるのもバカバカしいですね。原爆も知らない馬鹿が戦争してたのか、敗けを認めたくないからウソをつき通したのか。
もちろん後者が正解。爆弾の原料ウラン235は、日米開戦前から新聞で紹介され、1944年には「ウラニウム爆弾」なる言葉が幾度も紙面をにぎわせます。敵味方なく人道性を持ち合わせていない我らが皇軍が原子爆弾を放っておくはずなく、例によって陸海軍バラバラに核開発を進めていたことも、数々の証言や史料で明らか。こいつらのせいで、市民の頭上に核を落とした米国を日本人は面罵できませんよ。同じ穴のムジナだったんだから。
権力はウソつきです。戦争がかかわると余計に国民をだまそうとします。頭の悪い幼稚なプロパガンダがいろいろ出てくるから気をつけよう。白い服で核兵器から身を守るとか、イラクが大量破壊兵器を持っているとか。みんな自分でよおく考えなきゃね。
最近もありましたね。「まさに紛争国から逃れようとしているお父さんやお母さんや、おじいさんやおばあさん、子供たちかもしれない。彼らが乗っている米国の船を今、私たちは守ることができない」って奴。米国艦は日本人乗せないよ。