コピー禁止

2014/07/29

ヘイトスピーチの無知(1)

数か月前にナチスのカッコで鉤十字(swastika)の旗掲げてヒトラー(Adolf Hitler)を礼讃、東京の往来を「侵攻」してた在日外国人排斥の小集団がいましたが、アレまだやっているんですか?恥ずかしいからね、さっさと解散して下さい。
ナチスは「アーリア人」にほど遠い、極東の島国に住んでいた有色人種が大嫌いでした。大和民族(そんなものがあるならですが)を差別したレイシストを賛美する、無知な自称民族主義者は、日本人として赤面の至りです。とっとと離散して下さい。
論より証拠。今日はナチスドイツの有色人種差別の実態をさらします。いっぱいありすぎるので、1933年の数例に絞ります。まずは農民に一定の農地の世襲を認めた世襲農地法の制定から。この年10月4日の東京朝日新聞「純独逸農保護に農地世襲法実施」を引用します。仮名づかいを一部、おじさんが直しています。
一、本法令の利益を享受する農民は凡て(すべて)生粋のドイツ人にしてかつ有能な農民に限り1800年以降においてユダヤ人乃至(ないし)有色人種の血統を混じえた者はこれを除外す。
一、非ドイツ的血統を有する者と結婚した農民の子孫は以後世襲田地の相続権を喪失するものとす。(引用おしまい)
日本人と結婚したドイツ人の農民は、農地の相続が認められません。ドイツの血統を汚すからです。海外で暮らす外国人(日本人も含む)には苦労が絶えません。昔も今も「在独特権」なんてないからね。
ナチスは報道にも人種差別を持ち込みます。10月6日の同紙「ヒトラー氏の新聞統制実現 記者を人種的に制限」の条項を引用します。
一、編集者は必ずアーリア人種にしてかつアーリア人ならざる妻を有せざる事を要する。
一、編集者とは編集長のみならず編集関係記者全部を含むものとする。(引用おしまい)
ドイツ人(ナチス)は、自国の利益につながるから軍国日本と手を結んだだけだよ。本来、日本人を好きでも 何でもない。むしろ逆。
ナチスには1936年開催のベルリンオリンピックでも、当初は有色人種の参加を拒む論陣を張る一派がいたくらいです。「世界に冠たる」黄色人種である帝国臣民が、21世紀にもなってジャップ差別のナチ野郎どもの復権をアピールしてどうする?差別主義者が自分たちを差別した連中を崇め讃える。ものを知らないというのは恐ろしいことです。みんなは情けない大人にならないために、歴史に興味を持ってほしいな。
ナチスドイツのレイシズムは、日本人差別として具現化します。この項、続きます