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2014/05/15

美味しんぼ騒動と原発事故

マンガ「美味しんぼ」の福島県内での健康被害の描き方をめぐって、論争が起きているようです。おじさんが若者だったころから連載されている人気作品だから、影響力も大きいんですね。
今日は事故を起こした福島の発電所が建設中だった時の新聞記事を見つけたので紹介します。今から45年前の1969年6月6日朝日新聞こども欄です。

「地震への備えも十分です。福島発電所の場合、堅い地盤の上に厚さ三メートルもの基礎コンクリートをうち、中の鉄筋も直径が普通のビルに使うものの二倍もある太いものが使われ、関東大震災の三倍くらいの地震にも耐えられるそうです。
国も安全管理面では設計のときから厳しい条件をつけて建設の許可を出しています」

ちなみに、この記事には「安全に備え十分」という見出しが付いていました。みんなはどう感じましたか?これこそ事故が起きるまで、ずっと専門家が言い続けてきた典型的な「安全神話」という名前の間違いだとおじさんは思います。科学技術に詳しいはずの記者をはじめ国民の大勢が、原子力発電は明るい未来を開く魔法の道具だと思っていたんです。
美味しんぼ論争では、政治家なんかが福島県の評判を悪くする(風評被害といいます)マンガだと反論しています。ちょっとズルいなと、おじさんは思いました。
マンガが誤っているなら、どれだけ福島県が安全で、食べ物にもまったく問題がないことを、具体的な記録をいっぱい出すことで国民を安心させてもらいたいものです。
みんなも大人になったら国会議員を選ぶ権利ができます。大切なものだから、よく考えて使おうね。