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2014/05/21

1942 米国本土攻撃

日本の社会すべての在り方の基本になる法律があります。日本国憲法といいます。憲法に違反する法律は作れません。その理念に合わない政治や行政をやってもいけません。
九条という項目があって、日本は軍備を持たないし外国とは戦争をしませんってうたっています。自衛隊は国民を守るために戦闘機や戦車を持っているのであって、外国まで人殺しには行きませんと決められています。憲法ができて以来70年近く、政府はそれを守ってきました。
ところが近ごろ、「憲法は戦争してはいけないなんて言ってない。友達のアメリカが困っていたら戦争に参加してもいいよ」と言い出す人たちが現れました。敵ができて攻撃する以上、敵が日本にいる君たち僕たちを攻撃することも考えなきゃいけません。
1942年6月24日の新聞各紙は、日本軍の潜水艦がアメリカ西海岸を三度にわたり砲撃したニュースをこぞって書き立てました。「我が潜艦、米大陸を連日砲撃 オレゴン州西海岸を夜襲」って感じ。
船や飛行機をたくさん沈めて、敵の力をすっかり弱めたミッドウェイ(Midway)海戦の後でも、技術の遅れた敵潜水艦が網をすり抜ける程度のことはできるんです。戦争するならどんなに弱小な相手でも、日本の海岸が攻撃される覚悟でやらなければいけません。
さて、日本人が壊されて一番困る施設は50個以上、全部海岸にあります。原子力発電所ですね。原発は海水を使って冷やすから海沿いでなくちゃいけないんだ。
日本軍の潜水艦攻撃の記事を読んだおじさんは、即時に日本は絶対に戦争なんかしちゃダメだと思いました。原発を持ってる国は、外国といがみ合ったり戦ったりする資格がありません。国土が汚れ放題になって国がなくなっちゃいます。
おじさんでもわかることですから、頭がいい政治家の先生たちはもっとよく理解しているはずなんだけどね。よく考えたら憲法以前の問題だったね。