コピー禁止

2014/08/12

偽造品を高く売る法

外遊だ、外遊だ!原発を売るぞ!何より今は、至るところで集団的自衛権を国際公約して、既成事実を積み上げねばならん。
サッカーの監督が代わった?メキシコ人とな。よし、愚民の支持率上げにメキシコへ行くぞ。何、もう行ってたか。
あとはどこだ?イラク、イランにアフガニスタンか。オバマがぐじゃぐじゃ言いそうだな。寿司屋でバラクバラクと呼んでやったのに、ぷらいむみにすたーとしか返しやがらん。
アメリカには当分行かんぞ。あのヤンキーめ。黒人をヤンキー呼ばわりしてはいかんのか?見解の相違だ。あのヤンキーめ。
そうだ、プーチンを呼べ。こっちが行った時は、無名戦士の墓まで足を運んでやったんだ。靖国神社に参拝させろ。集団的自衛権行使を国際公約とするのだ。
意味がない?それなら隣国のウクライナ訪問はどうだ。なぜ行けない?日本の平和主義を、旧ソ連国家が平穏なうちに主張するのだ。なぜ行ってはいかんのだ?
どこが残っている?中国と韓国?侵略の定義が学会的にも国際的にも定まっていないのに、なぜ行かねばならんのだ。集団的自衛権行使の国際公約ができんではないか。大日本帝国の宰相が、そんな野蛮国を訪問する必要がどこにあろうか。国際公約ができる国だ。原発が売れる国だ。国際公約しておけば、国内世論などどうにでもなる。
そうだ、南極訪問はどうだ。あそこの元首はだれだ?

敬愛するぷらいむみにすたーのために僭越ながら、ニセ物を高く売り抜ける方法をご教授申し上げたいと存じます。1970年8月4日の読売新聞「にせ物のお値段はこうしたら上がります」から引用します。
(前略)ピカソのニセ物をある画商がピカソに送ったところ、怒った巨匠は(中略)ニセのサインを×で消し、下にフランス語ででかでかと"ニセ物"と書き込んで送り返してきた。この"ニセ物"にはもともと3千ドルの値段がつけられていたが、ピカソの"ニセ物証明"で値段はぐんと8千ドルにはね上がった。(引用おしまい)
 画商は利口者でした。インチキ商品が高値でさばけないとみると、ガラクタを権威に送りつけたのです。デタラメな中身でも、お墨付があれば世間相場が上がる。
欧米の「国際公約」のおまけが付けば、売り物の本質的価値などどうでもいい。商売としては傲慢です。しかし、それに乗る馬鹿な客がいる限り、詐欺商法は成立するのです。